嗚呼、また化けてしまった。
でも何となく原因が分かって来ました。まず自分が使っているマシン(サーバではない)に負荷がかかっている時にTBを送ると化けるような氣がしてきました。
そもそも何故、本好きPeopleとミステリ小説を読むの双方にTBを送る時に化けてしまうのか。一方だけとかいう時には化けないのに!
嗚呼、また化けてしまった。
でも何となく原因が分かって来ました。まず自分が使っているマシン(サーバではない)に負荷がかかっている時にTBを送ると化けるような氣がしてきました。
そもそも何故、本好きPeopleとミステリ小説を読むの双方にTBを送る時に化けてしまうのか。一方だけとかいう時には化けないのに!
地雷、踐んだ。
悔しいです。「猫は勘定にいれません」のtake_14さんからも「ヤバい」と聞いていたのに、怖いモノみたさというやつで結局買ってしまいました。そうはいってもヤバいといわれているものを定價で買うほど莫迦ではないので、ずーっとブックオフに足繁く通って手に入らないものかと狙っていたのですけど、二週間経っても何処にもないので、結局氷川透氏も通っていると思われる用賀の優文堂で購入しました。
結論からいうと、これ、ヤバすぎです。ジャケ裏の作者紹介のところには「本シリーズはチェスタトンへのオマージュとして早くも熱烈な読者が付きつつある!」と煽っているのですけども、餘程のコアなファン、つまり氷川透の作品であれば盲目的に素晴らしいと感じてしまうような方にしかお勸めできません。講談社ノベルズの氷川透シリーズのようなものを期待してこの各務原シリーズに手を出してはいけませんよ絶對に、……といいつつ、実はもっと色んな人に本作を讀んでみて欲しいんですよ。皆がこれ讀んでどんな感想を抱くのか是非とも知りたくて。
とにかく本作、犯人を特定をするに至る過程が謎だらけで、色々と讀み返しても「ますます、謎は深まるばかりだった。ひたすら、深まるばかり」(栗林晴美)なのです。
バンドとフリーキックから犯人を推理していくところについての疑問點は當にtake_14さんが指摘しているとおりで、特にバンドのところを讀んでいると「何んでこうなるの」と思考が停止してしまいました。
ネタバレを含んで文章が長くなるのですけど、とりあえず反転させます。
まず二つの殺人の犯行現場は今ひとつ何処だったのかよく分からないのです、……二番目の殺人に關しては体育館のそばで殺されていたっていうのは良いんですけど、一番目って何処なんでしょう?
それと、各務原氏の推理によれば「犯人は返り血を心配しなくてはならないような犯行状況じゃなかった」って書いてあるんですけども、いくらビニールシートを敷いていたとはいえ、頸動脈を切ったら尋常ではない血が出る筈で、返り血は浴びなくとも、犯行現場で鮮血が飛沫となって飛び散るのは避けようがないでしょう。それにビニールシートを疊んで処理する段階で血が流れてしまうということはないんですかね。
さらにビニールシートの上で殺害したというのであれば、犯人はどうやって被害者をビニールシートの上に誘導したのでしょう?一度昏倒させて、それからビニールシートの上に運んだ後、殺害したのですか?……それともこういう細かいことを考えちゃいけないんでしょうか?
さらに第一の殺人でフリーキックが頭に當たったのを目撃した、その後すぐに犯行が行われた、という推理なんですけど、何でそうなるんでしょう?目撃されたのはボールが頭に當たったところであり、首を切られるところではありません。死因が頸動脈切断によるものである限り、ボールが頭に當たった云々というのは犯行とはまったく關係がない可能性もあるのではないでしょうか。
……てなかんじで頭がグルグルしてしまう怪作です。ここまで書いても「まだ讀んでみたい」という奇特な方もきっといらっしゃることと思います。「ヒドいぞ」「やめとけ、大變なことになる」という皆の感想を耳にしつも、結局「六枚のとんかつ」や「六色金神殺人事件」を讀んでしまったあなた、そう、あなたのことですよ。特に自分のように講談社ノベルズ版を讀んで、氷川透の作風に魅了されたあなたのような方。是非とも本作を手に取って頂き、この悔しさを分かち合いたい、と思う次第です。
などとヒドくけなしつつ、じゃあ次からこの各務原シリーズは買わないか、と聞かれれば、……ええ、買いますよ。絶對に買ってしまいますよ。だって誰か人柱が必要でしょ。