ヤバイ。IEで自分のブログを見てみたら、見事に三段組が壞れている……。自分はFirefoxを使っているもので、IEでデザインを確認してみることをしていなかったのでした。スタイルシートを修正。ついでにトラックバックピープルの「ミステリ小説を読む」のリスト表示を行うように修正してみます。うまくいったかどうか。
ヤバイ。IEで自分のブログを見てみたら、見事に三段組が壞れている……。自分はFirefoxを使っているもので、IEでデザインを確認してみることをしていなかったのでした。スタイルシートを修正。ついでにトラックバックピープルの「ミステリ小説を読む」のリスト表示を行うように修正してみます。うまくいったかどうか。
倉知淳にしてはちょっと珍しいかんじの、島田莊司チックな中編。結構好きですねえ、こういう味のある作品は。島田莊司といってもこの作品で使われている奇想が氏の作品を想起させるというだけで、物語の登場人物たちは倉知氏の作品に特徴的なほのぼの系で、この落差が何とも愉しい一册。あらすじも結構間が抜けていて、
「「人を殺したかも知れない…」真幌の春の風物詩「浦戸颪」が吹き荒れた翌朝、美波はカノコから電話を受けた。七階の部屋を覗いていた男をモップでベランダから突き落としてしまったのだ。ところが地上には何の痕跡もなかった。翌日、警察が鑑識を連れどやどやとやって来た。なんと、カノコが突き落とした男は、それ以前に殺され、真幌川に捨てられていたのだ。」
「それ以前に殺されていた男がどうやって七階の部屋を覗いたいのか」という謎がキモなんですけど、この仕掛け、實際にやろうとするとちょっと無理なんでないのと思いつつ、氏の巧みな筆運びにすらすらと讀んでしまいました。氏の作品の印象というと、物語全体に仕掛けられた「あの系統」の作品が多いと思っていたのですけど(「星降り山莊」とか、「過ぎゆく風は」とか)、中編に近い短い小品だとこういう遊びのある作風になるのでしょうか。
それと祥伝社文庫の書きおろしシリーズって、薄くてあっという間に讀めてしまうのですけど、それ故か、あまり印象に殘らないものが多いように思います。しかしこの作品は結構インパクトがありました。倉知淳初心者にはとてもおすすめできないけども、島田荘司のあの、「バカミスすれすれの仕掛け」を堪能したい人には是非讀んでもらいたい一册であります。