実はこの黄道の卷と天道の卷はちょっとダレているんですよねえ。天道尼と鬼道衆の鬪いが物語の核になっていはいるんですけど、闇の旦那と蛇上人との鬪いのような盛り上がりもない。
ただいよいよ黄金城の所在が明らかになり、妖星伝を語る上では欠かせない例の決まり文句「ナーマ・ナ・ナンダア」が使われるのもこの卷なので、ネタにするにはキチンと目を通しておかないといけない。
ただ自分としては、日円青円と桜井たちの哲学問答はちょっと退屈。魔道の卷は全卷この調子なので、自分としてはかなりの年月を経て後、ようやく世に出ることなった最終卷「魔道の卷」はいうなれば外傳だと考えています。まあ、そのことは人道の卷を再読したあとに述べることにして、とりあえず五卷「天道の卷」に進むとするか。