第六屆台灣推理倶樂部年會の續きを話す前に、島田御大の訪台について書き留めておこうと思います。場所は第六屆台灣推理倶樂部年會が行われたのと同じ場所、 誠品書店信義店三階のフォーラムで、時間は四月の八日、14時30分から16時30分までの二時間です。
既晴氏との對談が予定されているということもあって、台湾のミステリファンのみならず、台湾ミステリ界と日本のミステリ界との相互交流を期待している自分としても、今回の御大の訪台には興味津々な譯ですけど、信義店では三月から「推理文學犯罪現場」というイベントを開催しておりまして、ミステリ本が平積みになっているコーナーには島田御大の垂れ幕を掲げるとともに、フォーラムの入り口にはこれまた八日のイベントの立て看板が置いてあったりと、31日に信義店を訪れた時にもその熱氣は十分に感じることが出來ましたよ。
ちなみに信義店には「推理文學犯罪現場」のイベントにあわせて特設コーナーが設置されていて、日本のミステリもシッカリと平積みされておりました。勿論その中でも一番の注目は島田御大でありまして、「占星術殺人事件」は勿論のこと、最近飜譯された「龍臥亭幻想」などが御大の寫眞とともに並べられている様は壓卷です。
さらに平積み本では、宮部みゆきの時代小説、そして土屋隆夫の作品がそれぞれ特別に並べられてい、伊坂幸太郎、西村京太郎なども目立つところに置かれていました。信義店だけを見ると、日本の新本格がブームというよりは、……ってまたこのネタになりそうなんでこれくらいにして(爆)、本格理解「派系」作家の首領の作品もチャンと隅っこの方ながら平積みにされていたことは記しておきます。少なくとも「人狼城の恐怖」は島崎御大や藍霄氏の推薦もあって、台湾のミステリファンの間では一定の評價を得ているという印象を受けました。