何か「魔術王事件」のあとに讀んだので、物語が妙に淡々と進んでいくのが疎ましい。殺人、というか、死体が発見されるくだりもあっさりとしているのと、登場人物たちが妙に落ち着いているので、何か大事件が起こったという雰圍氣がないんですよねえ。
とりあえず上卷を讀み終えたばかりで、今日から下卷に取りかかっています。上卷ではまだ御手洗も吉敷も出て来ません。二人は邂逅するのか、それとも、……とそれだけが氣になる。まあ、多分ないでしょう。だって御手洗はずっと海外にいるし、事件の舞台は雪に閉ざされた寒村、という設定だからなあ。