二階堂黎人の「双面獸事件」が目當てで即買いしたんですけど、実は昨日からずっと讀んでいる本があったり、仕事の方が忙しかったりで全然手をつけていないのでありました。
とりあえず有栖川有栖の臺灣紀行は本人の手で「新本格推理作家的臺灣體驗」というタイトルで掲載されています。結構なボリュームなんですけど、……何だか物足りないなあ。
自分が「野葡萄」で讀んだ内容とほとんど相違なくて、新しいネタは少ないです。しかし島崎博御大が日本のキャラ萌えについて關心を示していたりと別の意味で興味深い内容はありましたけど。結局自分が一番知りたかった座談會の内容については何の報告もなし。講談社もせめて、島崎博御大のコメントだけでも掲載する必要があるんじゃないでしょうか。幻影城時代の話も少しは出たみたいだし、このあたりをもっと知りたいのですよ、自分は。
まあ有栖川有栖氏のことだから、本格ミステリ倶樂部の方で何か纏まった報告があって、そのあとエッセイの中に収録されるかもしれないので、そちらを期待ですかね。
……で、「双面獸事件」のページヲパラパラとめくっているんですが、なかなか話が進まない。蘭子は宮崎に行くんですけど、まだまだ事件の核心に近づいていくのはずっと先みたいだし、ノベルズに纏まる時はきっと加筆されるだろうし、ここはぐっと我慢して本になるのを待った方が良いのかなあ、などと考えたりしています。