これは買い、です。當にアイドルの(まず水野裕子がアイドルか、ということはおいといて)寫眞集とはこうあるべきだ、ということをシッカリと示してくれている素晴らしい一品。
ひとつ、餘計なものは寫さない。アイドルの寫眞集を購入するのは、アイドルを具に勸奨したいからであって、撮影ロケ地がどんなものなのかなんてのはぶっちゃけどうでも良いわけで、觀光案内めいた風景寫眞なんてものはアイドル寫眞集には全く、必要ない。
ひとつ、アイドルの顏がしっかり寫っていること。顏が命。不明瞭な構図だの、ピンボケ寫眞、アンダーの寫眞。確かに藝術を追究する御仁にはこういう寫眞も良いのでしょうが、アイドル寫眞集はまったくの論外。
ひとつ、アイドルの体がしっかり寫っていること。寫眞の構図はただひたすらアイドルの美しさを際だたせるためだけにあるべきで、調子こいて、藝術的なピンボケショットを連発されては興ざめです。
……という價値基準でもってこの寫眞集を見ていくと、だ。すべてを滿たしているのですねえ。
前半、白のタンクトップにジーンズの短パンという衣裝で裕子孃が登場。ページをめくれば、ボートの上で股開きのショットと、下から煽るようなアングルで裕子孃の胸の大きさをしっかりアピール。カメラマンの北村さん、いい仕事してますねえ。
續いて横たわった彼女の顏をしっかりと拜ませてもらうと、白のビキニのショットが續きます。寫眞の方の露出もばっちり。変にアンダーにして藝術に轉ぶようなこともなく、こっちも安心してページをめくることができるというものです。
ベットの上での普通のショットのあと、赤に細かい花柄のワンピース。ここでも北村カメラマン、分かっていらっしゃる。水野孃の胸をこれでもかッというかんじで撮っています。短パンに黒ビキニの見開きを經て、今度は背中の開いた赤のドレス。ここでも前屈みにキメた彼女を下からしっかり煽ってくれます。裏路地のつまらない見開きが續きますが、まあ無視。赤のビキニのショットに續いて、鮮やかなブルーのビキニのグラビア。この寫眞集のハイライトのひとつといえましょう。
續いてちょっとハイキーっぽい白ビキニのショットのあと、ジーンズ地のビキニショット、……って、よくよく見返してみたら、全編水着はビキニじゃないですか。
子犬と戲れる彼女のショットの隣には、グレーのビキニ。これも北村カメラマン、シッカリと胸を魅せてくれるショットをキメてくれています。黄色のビキニのページに至っても、このテンションは落ちることなく續き、部屋の中での黒ビキニのショットへ。
そして間の抜けた象とのツーショットは軽く流して、最後のシュミーズ姿の彼女をたっぷりと拜ませてもらうとゴールイン。
手抜きなし、の、アイドル寫眞集としては素晴らしい構成。彼女の一册目の寫眞集も見てみましたが、出來はこっちの方が絶対に上。どちらか迷っている御仁がいたら、迷わずこちらを買いましょう。