マイ著作権法をふりかざして無斷リンクも引用も一切無用、という昨今のweb2.0の世界ではおおよそ常軌を逸したマイワールドを築かれているミステリ作家S氏のサイトでありますが、この中の日記を讀んでいたらちょっと吃驚したことが書いてありまして。
2006.05.25の日記によれば、今度台湾でリリースされる自著二作品の見本刷りが届いたとのことなんですけど、これがどうやら中国語ではなくて台湾語で書かれているようなんですよ。
自分が知る限り、日本の作家で中国語ではなく台湾語に翻訳されてリリースされた作品というのはこれまでなく、もしそうであるとすれば、S氏のこの作品は台湾語に翻訳された作品ということでは初、ということになるのではないか。
というか、いま台湾では海外の小説作品を台湾語に翻訳するのって普通なんですかねえ。台湾における台湾語作品の出版事情とか知らないのでアレなんですけど、このS氏の作品は漢羅台文(要するに漢字とローマ字の混合)で書かれているのかとか興味は尽きないのでありました。少なくともネット書店で探してみた限り、現在市場に流通しているこの作品は台湾語ではなく中国語版のようですし、だとすると、S氏に届けられた見本刷が裝いも新たに台湾語として近い将来リリースされる、ということなんでしょうか。
自分は台湾語は讀めないのでアレなんですけど、今度台湾に行ったおりには本屋で探してみようと思います、……なんてここまでいっておいて、実はただ單にS氏が間違えているだけなんじゃないかと思っているんですけどねえ。
まあ、マイワールドで自らの掟を制定し無断リンクも引用も一切無用といわれてるS氏のことですから、「あたしが台湾語だっていったら台湾語なんだよッ!分からないのかいッ!」なんていわれそうなんで、これくらいにしておきますよ。