偶には息抜きにこんな本を讀んでみたくなります。
高橋克彦、南山宏という濃い二人の對談集ですから、妖しい話でない筈がない。ただちょっと発見だったのが、南山宏って結構まともな人だったんだなあ、ということ。自分の頭の中では矢追純一なんかと同じスタンスの人、という印象があったのだけども、ノストラダムスの預言に關しても原典に當たろうとしてみたり、眞面目に研究している人だということが分かりました。
高橋克彦の方はなかなかトバしていて愉しませてくれました。UFOの話は勿論だけども、第六章の「靈体驗、怖い話はたくさんある」の中で述べられている石神神社の不思議は不氣味。或る奇妙な、UFOを想起させる名字を持った一族が毎日欠かさず神社にお參りしていて、芳名帳にその名前が書き記されているという話なのだけど、彼がその話を自分のエッセイで取り上げたら、その芳名帳が処分されて、以前とは違う普通の名字のものに書き換えられていた、と。
あと古代エジプトに電氣があった、とか、そのテの話がテンコ盛りなので、トンデモ本を愉しめる人は手にとってみることをおすすめします。