一言だけ。
海原が私で、カレーが本格推理小説、っていうのは分かるんですよ。しかしここでいう店主が本格系評論家っていうのはおかしくないですか。店主っていうのは、カレーをつくって客に出しているんだから、ここでいう客が讀者だとしたら、店主はやはり本格推理小説を書いている作家になるのではないかと。何故これが批評家に向けた喩え話に化けてしまうのか、莫迦な自分にはサッパリ分かりませんよ。
以前の家電の喩えも自分としては、はてなの嵐だったんですけど、またまた今回の喩えも多分に謎が多い氏の発言なのでありました。
上の話に何が何だか、という方は某氏の昨日の日誌を参照、ということで。
[01/07/06: 追記]
氏の文章を再讀していたらやはり一言では氣が濟まなくなってきたのでもう少しだけ。果たして「本格」っていうのは「勉強」するもんなんですかねえ。前に千街晶之氏の傑作「水面の星座 水底の宝石」を取り上げた折にもちょっと書きましたけど、その小説が本來持っている愉しみ所を巧みに掘り起こし、それを明快に示してもらう。それこそは自分が批評家に求めているものな譯で。
小説を讀み解くという作業において、その答えが事前に用意されている筈もなく、受験勉強みたいに模範解答があって、その通りの解答が提示されれば正解とかって、小説を讀み解くという行爲はそんな簡單でお氣樂なものじゃないでしょう。これを勉強して云々なんてナンセンスですよ。それとも氏のいう「本格推理小説」とかいうものは、そういうふうに受験勉強めいた作業の末に解答が導き出されるようなものなんですか。それって小説じゃないでしょ。パズルですよ。
今年もよろしくお願いします(遅っ)
某氏、また変なことを言ってますね。カレーが本格なら店主は作家だし、店主が批評家ならカレーは批評ですよね。ずれたたとえ話ほど議論のためにならないものはないっていうのに…。
本格論を下敷きに本格批評をするのはわかる。本格批評論を下敷きに本格批評批評をするのもわかる。氏の場合は、本格論から本格批評批評をやってしまってるので、肝心の部分が飛んじゃってるような気がします。
たけ14さん、おはようございます。今年も宜しく御願い致します。
いやあ、この発言を昨日見つけ、あまりに妙チキリンで理解不能だったので、皆さんがどう理解されているのかウェブ上を探し回ってしまいました。どうやらこの喩え話をヘンだと思っているのは自分だけではなかったみたいで、安心しましたよ(何だか氏の発言を讀んでいると、全然理解出來ないので自分の頭が惡いのかと不安になってしまう小心者なもので)。
本格論から本格批評批評をやってしまっている、というのは當にその通りですよね。前にも書きましたけど、何故氏がかくも批評家を標的にしてトンチンカンな言動を繰り返すのかが謎です。まあ、今度のミステリマガジンは全ミステリファン必讀のものとなりそうなんですが、バーサス笠井潔氏では、……自分的には微妙ですねえ。
批評家ランキングで名指しにされた方々も含めて批評家の意見が聞こえてこないのがもどかしいですよ。それとも、氏の発言があまりにイタいので、批評家の方々は黙殺しているのでしょうかねえ。