プログレ好きな人ってハモンドオルガンとか
パイプオルガンの音色が好きなんですよねえ。かくいう自分もそうで、中学時代、プログレを聽いき始めた頃に好きだったクラシックはいうまでもなくバッハでした。
で、このアルバムはECMからリリースされていたペルトのアルバムなどでオルガンを演奏していたクリストフアー・バウアーズ=ブロードベントのソロオルガン集。
収録されているのはペルト、ピーター・マックスウェル・デイビス、フィリップ・グラスの三人の音樂。プログレ好きから見ると、やはり氣になるのはグラスの二作品でしょう。
これはアルバムの後半に収録されているのですが、特に素晴らしいのは、最後の「Satyagraha」という作品。螺旋階段を天空に向かって上昇していくような感覺を味わうことの出來る素晴らしい作品であります。実をいえばベルトを目當てに購入したこのアルバムでしたが、一番のお氣に入りはこの曲。
勿論ペルトの四曲の素晴らしい出來です。最初の曲でこのCDのタイトルにもなっている「Trivium」は囁きめいたちいさな音の反覆から一転してパイプオルガン獨特の音壓に壓倒されてしまう傑作。グラス、ペルトの二人があまりに個性的な音なので、マックスウェル・デイビスの二曲はいかにも普通のオルガン曲に聞こえてしまう。