既晴氏が自サイトに鼎談後の樣子を書かれているので、簡單乍ら以下に日本語でその内容を纏めておきます。
島崎御大と既晴氏がホテルを出た後も、綾辻氏は未だマスコミからの取材が終わっていなかったようなので、それが終わるまでその場で暫く待つことに。その間、既晴氏は講談社の著作権担当の田村氏とひととき話をされ、綾辻氏が取材を終えられてから一向は夕食に出掛けることになりました。
既晴氏曰く、思い返してみるとこの時の綾辻氏はかなりお疲れのようで、スケジュールがギッシリ詰まっていたというのに、このときも少し話をさせてしまって申し訳なかった、とのことです。
さてそれでも食事が始まると、ややかしこまった雰圍氣のなか、綾辻氏は台湾の感想を述べられ、日本のミステリ界でも長年大變な活躍をされそのキャリアと人脈からしてその場の話題としてはもっとも相應しい島崎御大のこと、さらには既晴氏の個人的なことにも話が及ぶなか、綾辻氏がここで既晴氏にひとつの質問をします。
それは「自分の中で代表作を挙げるとしたらどの作品か」というようなものだったんですけど、既晴氏にとってこの質問は當に答えに窮するもの、それぞれの作品は自分の子供のようなもので、どれがいいと一槪に比較することはとても出來ない、と答えられたとのことです。
晩餐の席では酒がないと始まらないという島崎御大は、ここで何がいいと聞かれたのですけど、綾辻氏がビールを少しと答えられたので、皆で台湾ビールを飲むことに。ひとしきり台湾式の乾杯について話をされた後、日本風の乾杯を。既晴氏個人はあまりお酒は強くないようなんですけど、島崎御大と食事をするとなれば飲まないわけにはいきません。
今回の訪台は大變過密なスケジュールだった爲に、綾辻氏は「鼎泰豐」に行く時間もなかったのですけど、ここで皇冠出版社の社長が特別一人に二つづつ小籠包を配ることに。既に食事は終わっていたというのに、皆で小籠包をペロリと平らげてしまったそうです。
このあと皆で写真を撮ることになったのですけど、社長のデジカメはメモリが既に容量一杯だったので、この場では既晴氏のデジカメで写真を撮ることに。皆で写真を撮ることは大變に楽しかった一方、この晩餐がこれで終わってしまうことに何処か寂しい気持もあったりしたものの、今日の予定がこれで終わった譯ではありません。このあとも十一時から綾辻氏はラジオの番組に出演することになっていたのですねえ。
また晩餐が終わって解散となったとき、社長から綾辻氏へ大變見事な玻璃工藝品のプレゼントがあったとのことです。
既に夜も遅いということで島崎御大はそのまま帰宅、しかし上にも書いた通り綾辻氏のスケジュールはまだまだ續きます。このラジオ番組をやっているのは既晴氏の知り合いだったので、皆でこの番組の収録に繰り出すことになって、――というところで以下次號、とのことです。既晴氏が續きを書かれたら、また簡單に纏めてみたいと思います。