前にツァイスのレンズをいくつか持っているという話をしましたけど、銀鹽カメラを購入にあたって自分にツァイスへの興味を持たせたきっかけとなった本がこれ。
レンズの紹介が大半を占めているのだけども、舊いレンズはやっぱり描写が甘いですね。深みがない、と思う。コーティングがされていないせいだと思うんだけども、ビオゴン 21mm F4.5とか舊い玉は對して興味ないです。
そんななか、強烈だったのは後半に「カールツァイスという財産」という題目で掲載されているPLANAR T*55 mm / F1.2(MM)の描写。女性右目にピントを合わせたこの寫眞の、ぞっとするような美しさはどうだ。右目のジャスピンの状態からなめらかにボケていく肌の質感の描写といい、まさにPLANARの底力を見せつけられたというかんじ。欲しいけど、このタマって、マニア向けのものなんですよね?自分が持っているPLANARは1.4ではなくて1.7の方。理由は安いからというよりは、1.7の方がこの1.2に描写が近い、といわれていたから。
とりあえずツァイスのムック本というのはたくさん出ているけども、一番のお氣に入りはこの本。新舊のレンズ比較、というこの最後の企画だけでも目を通して頂きたい。