何だかまたまたリーマンとしての激務と九月の仕込みが重なりに重なって更新できない状態が続いているのですが、……っていういつもの言い訳はこのくらいにして(爆)とりあえず簡単に。台湾の島田莊司推理小説賞の続報です。台湾ミステリの大御所詹宏志氏、映画評論界の大御所景翔氏に日本人一名をくわえた三名による二次選考の結果、選ばれた三作は以下の通り。
『快遞幸褔不是我的工作』 不藍燈
『虛擬街頭漂流記』 寵物先生
『冰鏡莊殺人事件』 林斯諺
ちなみに報道によると、詹宏志氏が一番印象的だったと語っているのが『快遞幸褔不是我的工作』で、景翔氏が一押しなのが『冰鏡莊殺人事件』とのこと。内容の方は簡単に觸れられているだけなのですが、『虛擬街頭漂流記』はタイトルからもイメージ出来る通り、仮想世界を扱ったSFミステリで、『冰鏡莊殺人事件』はタイトルにもある冰鏡莊で発生する連続殺人を描いた作品で、「「詭計」設計最複雜、難度最高的一部」とある通りに、そのトリックの複雑さと精妙さは候補作の中では拔きん出ている逸品、とのことです。
受賞作の発表は九月四日に行われるのですが、これと併せて台湾では島田莊司展など御大の訪台に合わせてのイベントが目白押しでありまして、ふくやま芸術文化振興団、ふくやま文学館、財団法人光文社シエラザード文化財団ミステリー文学資料館、角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、東京創元社、徳間書店、南雲堂、原書房、文藝春秋などの協力によって開催される島田莊司展のタイトルは「密室裡的大師 島田莊司的推理世界」。
この島田莊司展は九月五日から二十七日まで台北市皇冠藝文中心で開催されたあと、場所を台南の國立台湾文学館に移して、十月十五日から十一月十五日まで開催される予定になっています。
ちなみに九月四日からのイベントのスケジュールは以下の通り。
九月五日(金) 14:00 – 16:00 島田莊司座談会とサイン会
場所は皇冠藝文中心五階九月六日(土) 14:00 – 16:00 島田莊司講演会
場所は台湾大学普通科教室103九月十二日(金) 14:00 – 16:00 特展系列講座之一 : 島田莊司的御手洗潔系列
講師は既晴氏、場所は皇冠藝文中心一階ロビー九月十九日(金) 14:00 – 16:00 特展系列講座之二 : 島田世界的樸實與華麗
講師はミステリ評論家の冬陽氏。場所は一と同じく皇冠藝文中心一階ロビー九月二十六日(金) 14:00 – 16:00 特展系列講座之三:魔神疾走的異邦─島田莊司的身體空間學
講師は中興大學助教授である陳國偉氏。場所は一と同じく皇冠藝文中心一階ロビー
また何か公式な発表があったらお知らせしたいと思います。