ECM NEW SERIES續きということで、再びTAMIAとPIERRE FAVREとのコラボをもう一枚紹介したいと思います。
本作は「dela nuit … le jour」の四年後にリリースされたもので、前作よりも音としては洗練されています。TAMIA獨特の泥臭い声は少しばかり圓くなって、FAVREのパーカッションとのコラボに力點をおいた作品になっています。
それでもFAVREのパーカッションは相變わらず控えめなかんじで、TAMIAの壯絶な声が際だつのは前作と同じ。ジャケ寫は寄り添ってニッコリ笑っている二人の寫眞なんですけど、二曲目の「Drame」雄叫びとか聽く限りは、二人笑顏でレコーディングしている雰圍氣なんぞ想像することは出來ません。
ただTAMIAの声はこのアルバムではよりはっきりとした旋律を歌うようになっていて、結構氣樂に聽くことができます。
二作あってどちらを聽いたらよいか、という方がいたら、まずはこの「SOLITUDES」をおすすめします。これで劇的な展開とかがあったら、プログレ受けするとは思うんですけど、いかんせん心靈番組のBGMみたいなこの雰圍氣ではよほど好き者でないとすすんで聽いてみようという氣にはなってもらえないというこの現実……。