先月から表紙モデルが春香になりOggiのモデルをしていたころから彼女を應援していた自分としては嬉しいのが半分、悲しいのが半分というところですかねえ。というのも、彼女が表紙モデルになってから、彼女のページがあきらかに減りましたから。
まあ、それでも今月は倉本康子のスチュワーデスの制服姿を見ることが出來たりとまあ、見所もある(とはいってもこの制服、彼女の胸元に見えるネームプレートはあきらかに「倉本」ではありませんよね。正社員からの借り物であることは分かるのですが、このあたり、うまく加工出來なかったのか)。
先月からちょっと愉しみにしているのが岸紅子のエッセイ。彼女の文章って古風な日本語のなかにちょっと現代的な(若者風とでもいうか)言葉があって印象的。例えば、幼稚園の時に調子に乗って豆撒きに興じたのち、その後片付けの大變さにげんなりとするときの文章。
「……片づける段になってみると尋常な量ではない。しかも、惡のりして踏み潰した豆の骸は切ないほど目地に詰まっていた。」
「尋常な」とか、「豆の骸」なんて言い方はあまり使わないと思う。ちょっと古風というか。それに「切ない」という言葉を併せてしまう感覺というのがいい。また、「思いのほか見事な橋捌きでフィニッシュするのを苦々しく思いながら」とか、いうように古風な表現のなかに少しばかりカタカナ言葉を添えているところが微笑ましい。